~タイ・ゴム農園向け「バイオ炭由来肥料」の大規模開発で、再生型農業によるカーボンクレジット創出へ~
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(グリーンカーボン))は、再生型農業ソリューションを展開するLiving Roots Pte. Ltd.(本社:シンガポール、CEO:アビ・アガルワル、以下Living Roots)と、タイをはじめとする東南アジアのゴム農園を対象に、バイオ炭由来の有機肥料の共同開発・商業化に関する覚書(MOU)を締結しました。
本提携は、農業残渣の利活用を通じて、再生型農業とカーボンクレジットを一体化させる新たなモデルを目指すものです。両社は、年間3,000トン超のバイオ炭供給体制を構築し、農家の所得向上・土壌再生・CDRクレジット創出を同時に実現する循環型のソリューションを展開します。
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◆パートナーシップの背景
タイは2050年までにネットゼロ達成を目標とすると報道されており、農業分野は依然として温室効果ガス排出の主要セクターの1つです。年間150万トン以上のゴム木残渣が未利用のまま排出され、多くの小規模農家が高価な化学肥料に依存することで土壌劣化が進行しています。こうした状況の中で、農業残渣を価値ある資源へと転換する持続可能な解決策として「バイオ炭」への注目が高まる中、今回のパートナーシップはその実現に向けた具体的な一歩となります。
Green Carbonは産業規模でのバイオ炭生産を通じて恒久的な気候変動対策を推進し、Living Rootsは先進的なバイオ肥料技術を通じて農業再生を目指しています。両社のミッションが融合することで、再生型農業とカーボンクレジットを結び付けた長期的かつ商業的な供給体制の構築を目指します。
◆製品コンセプト:土壌再生のためのバイオ炭
本MOUの下で、両社はそれぞれの強みを活かし、以下の二重のソリューションを提供します。
| Green Carbonの役割 | 地元のゴム木やその他のバイオマス残渣から高品質なバイオ炭を生産・供給し、責任ある調達・加工を実施。 |
| Living Rootsの役割 | Green Carbonのバイオ炭を、同社独自のBioNutrient™技術(堆肥・微生物・土壌ミネラルを組み合わせた技術)を活用し、ゴム樹に最適化した環境配慮型肥料に配合。 |
また、このバイオ炭は「ミクロスポンジ」かつ「土壌の足場」として機能し、以下のような長期的な土壌変革をもたらします。
● 栄養効率の大幅な改善:土壌の養分・水分保持力を高める
● 生きた土壌の育成:有益な微生物の生息環境を提供し、自然な土壌循環を促進
● 収量の持続性強化:干ばつや気候変動に対する土壌の回復力を向上
(以下写真)
Living Roots の共同創設者である Avika Narula 氏がパートナー農家とともに持続可能な土壌と栄養管理の実践に関するコミュニティへワークショップを主催している様子


◆Living Roots Pte. Ltd.について
Living Rootsは、先進的な生物肥料および再生型農業ソリューションの開発・商業化を通じて、世界の土壌を再生することを目的に設立されたアグリテック企業です。東南アジアを拠点に、生産者と連携しながら、土壌の健康を改善し、生産性を高め、気候変動への耐性を強化する革新的な生物学的ソリューションを提供し、持続可能な形で収量向上を支援しています。
◆今後の展開
今後は、年間3,000トン以上のバイオ炭供給体制の構築を進めるとともに、Living Rootsによる肥料の登録および市場投入を推進していきます。さらに、Green Carbonが担う炭素除去(CDR)クレジットの申請・認証を通じて、肥料販売とカーボンクレジット創出を組み合わせた「肥料×クレジット」の二重収益モデルを確立し、事業としての持続可能性とスケーラビリティを高めてまいります。
◆関係者のコメント
<Green Carbon株式会社:原田亮(マネージャー)>
「今回のLiving Rootsとの協業は、タイにおけるバイオ炭市場の実質的な拡大に向けた重要な一歩です。高品質バイオ炭の生産・販売拡大を目指す中で、農家や土壌に直接的な価値を提供することが成功の鍵です。Living Rootsは、有機肥料設計と農家支援の分野で確かな実績を有しており、Green Carbonが今後注力すべき領域です。両社の連携により、気候貢献と農業生産性向上を両立する実践的なモデルを実現します。」
<Living Roots Pte. Ltd. :アビ・アガルワル(CEO)>
「私たちは“気候行動は土壌から始まる”という信念を共有しています。農業残渣を生かし、土地の生産性を回復させ、農家に誇りを取り戻す――その実現こそがこの協業の目的です。Green Carbonのバイオ炭技術と私たちの再生型農業ソリューションが融合することで、タイと東南アジアにおける持続可能な農業のスケールアップが現実になります。」
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
設立 :2019年12月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
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note :https://note.com/green_carbon/

