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Vol.15 旅人toGC

海外事業部の原田亮(はらだ りょう)さんにインタビューを実施しました。

様々な業界を経てGreenCarbonに中途入社した中堅の働きぶりや、やりがいについて是非最後までご一読ください!

Q.これまでのキャリアを含め簡単な自己紹介をお願いします。

新卒でIT企業に入社し、インターネット広告の運用に従事しました。その後は、外資金融、学習塾運営など様々な業界にチャレンジ。パンデミックのタイミングで海外への興味がわき、仕事をやめてフィリピンに留学へ。当初すぐ日本に戻る予定でしたが、初めての海外生活が想像以上に楽しく、もっと世界を知りたいと思うようになり、デジタルノマドとしてwebマーケの仕事をしながら世界を旅することに。約2年半、東南アジアを中心に10カ国50都市を旅しました。その中で、発展途上国と言われる国々のダイナミックな経済発展を痛感すると同時に、環境破壊や気候変動、経済格差など様々な問題を目の当たりにしました。また、どうすれば社会貢献とビジネスを両立させられるのかを考えていたところGreenCarbonの存在を知り入社を決意。現在はタイの案件を担当しプロジェクト開発を行なっています。

Q.GreenCarbonで働こうと思ったきっかけは何ですか?

知人の紹介でGreenCarbonの存在を知りました。教育業界での経験を経て、「社会的意義」と「高い収益性」のバランスをとる難しさを感じていた私はその両方が高次元で得られるGreenCarbonの事業に魅力を感じていました。

その頃の私と言えば、フリーランスとして仕事をしながら海外を転々とする生活を続けていたのですが、当時はプレッシャーもストレスもなく、働きたい時に働きながら、それなりの収入を得て、「来週はどこの国に行こうかなー?」「来月はバリでサーフィン生活でもしようかなー」というような自由気ままな生活を満喫していました。その反面、そのような生活にもやや飽きてきており、腰を据えて何かに真剣に取り組めることを探しているタイミングでもありました。そんな中、改めて代表の大北から話を伺い、GreenCarbonの描く世界観やスケールに触れ、自分もその舞台で活躍したいと思うようになりました。30代も半ばにさしかかり、今後のキャリアを考えた時に、あと何回こんなチャンスに出会えるのかなと。このまま仕事はほどほどでゆっくりプライベートを楽しむ道もあれば、今までの経験してきた業界の延長線上でピボットしたり自分で小さく起業することもできるかと思いましたが、ここにきてこの新たな産業かつ大きく伸びるこのマーケットに身をおき、世界をリードするような企業を自分たちの手でつくるという選択肢が生まれました。どちらがエキサイティングでおもしろいかと想像すれば答えは明白でした。

Q.どのような仕事に携わっていますか?

現在は海外事業部としてタイの案件を担当しています。簡単に言えば、カーボンクレジットを生み出すためのプロジェクトを企画・実行するという仕事です。

弊社のカーボンクレジット事業を大きく二つに分けるとカーボンクレジットを①作ることと②売ることに分かれます。作るためには、どのエリアで、どうやって温室効果ガスを削減/除去し、どの認証機関や方法論を通じてクレジットを作るのか、またそこで得たクレジットを誰に対していくらで売るのか、また事前にどれくらいの投資が必要なのか、といったプロジェクト全体をデザインする必要があります。そのためには誰と繋がり、どういった交渉が必要になるのか。企業だけではなく、政府や地方自治体、国際機関、大学や研究機関など様々なステークホルダーとの協業や、現地のパートナー企業との連携も必要になります。例えば水田からのメタンガス削減のプロジェクトでは、最終的には農家さんの協力が必要になりますが、そのためには誰が農家さんと繋がっているのか。行政機関なのか銀行なのか。またどのエリアにポテンシャルがあるのか(メタンガスが多く排出されているのかなど)、そのほかどんな情報やリソースが必要になるのかなどを考える必要があります。そういったことを考えながら戦略を立て、アポをとり、商談を行い、関係各所を調整し、プロジェクトを組成する。そんなことを行なっています。現在、カーボンクレジット創出プロジェクトは国内外問わず事例が少ないため、黎明期といえます。弊社にとっても相手にとっても、ほぼ全てが初めての取り組みなので非常にチャレンジングな世界です。

また、スタートアップながら海外での登壇依頼も多いためそういったイベントに足を運ぶことも多々あります。直近1ヶ月の間にもタイでの登壇2件、東京で1件、来月にはモロッコやアブダビでの登壇も予定しています。

Q.今後、挑戦したいことはなんですか?

なんといってもグローバル。短期的にはタイにおける案件の拡大に注力したいと考えています。今目指している事業計画や規模感から考えると、近い将来、数十人・数百人レベルの人員が必要になってくると思うのでチーム全体としてマーケットの存在感を高めていきたいと考えています。弊社の場合はいち早くこのマーケットに参入できたためアドバンテージがあります。よって業界をリードし我々がスタンダードを作っていける可能性が大いにあると考えています。その渦の中心として自分が引っ張っていけるような存在になっておきたいですね。

この大きな時代のうねりの中で、いろんなチャンスがありそれが実現できる環境であると確信しています。中長期的にはGreenCarbonにしかできないこと、自分にしかできないことをやってみたいです。例えば今DAC(Direct Air Capture)と呼ばれる大気から直接、二酸化炭素を分離・回収する技術があります。現状では大きなコストがかかるため実用化に向けたハードルが多数存在しますが、もしかすると今後低コストで二酸化炭素を吸収する装置が生まれるかもしれません。またゲノム編集により世界中の温室効果ガスを一気に吸収してしまうような植物が出てくるかもしれません。もっと現実的に、AIやブロックチェーン、衛星データの活用など最先端の技術を組み合わせて新たなサービスが今後も生まれてくるでしょう。このようにこの分野においてはこれまで世の中になかったサービスがどんどん生まれてくると思います。「生命の力で地球を救う」というビジョンのもと、生命の力を最大限発揮し、今までにない価値を残し、地球規模で大きなインパクトを残せるようなことがもしできれば、そんな素晴らしいことはないなと思います。

Q.最後に、GreenCarbonで働きたい人へメッセージをお願いします

今この地球が直面している最大の課題とも言える気候変動。その影響は多岐にわたり、私たちの生活、経済、そして地球全体の生態系を脅かしています。パリ協定では、世界全体で今世紀後半にカーボンニュートラルを達成することが目指されており、多くの国が2050年を目標年として設定しています。温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにする。あと20数年で。皆さんは可能だと思いますか?我々はこの果てしない問題に対して、ビジネスを通じて貢献しようと考えています。問題が大きく複雑だからこそ、そこには明確なニーズがあり、マーケットがあり、チャンスがあります。

今までの社会人人生を通して、仕事をする上で以下の3点が重要だと考えます。

1.市場が伸びている業界に身を置くこと

2.競合が少ないこと

3.社会にとって良いこと

イベントにいけば政府や大企業と肩を並べてGreenCarbonの名前があります。横には各社の社長やVIP勢と並んで私がいます。洋の東西を問わず、また業種業界もバラバラ。普通に考えればあり得ないような状況です。この分野に関して長年研究してきたわけでもなければ、キャリアの大半を環境ビジネスに捧げてきたわけでもありません。そんな私でも、今までの人生では出会うことのできなかった方たちと働くことができています。なぜならカーボンクレジットが今までにない仕組みであり、新たな産業であるからです。またこの分野でこの規模や目線で取り組んでいる企業が他にないからです。とはいえ、先が保証されているわけでもないのがスタートアップの醍醐味でありデメリットでもあります。先がどうなるかわからないカオスな中でもワクワク楽しめる方、すごい会社に入るのではなく自分の手ですごい会社を作っていきたいという方、グローバルに活躍したい方、地球のためになる仕事がしたい方。是非一緒に働きましょう。

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