氏名 : グエン・トゥイ・ヴィー Nguyen Thuy Vy
所属部署・役職 : 海外事業部 調査・検証チーム
専門分野・担当業務: プロジェクトの可能性の調査、検証・妥当性確認のためのPDD(プロジェクト設計書)および支援文書の作成、ベトナム拠点のプロジェクト管理、事業開発のサポート
大学 : 名古屋大学
専攻 : 言語学・文化研究
ジョインしたきっかけ: Green Carbonの科学と人々を結びつける実践的なアプローチに惹かれました。アジアの地元の農家やコミュニティとの取り組みを見て、サステナビリティが測定可能であると同時に人間中心であること示していると感じました。また、急速に変化する国際的な環境で成長したいと考えており、自分の言語力とコミュニケーションスキルを活かして日本とベトナムの架け橋となり、現場での真のインパクトに貢献したいと思いました。
これまでの経歴 : 名古屋大学で日本アジア文化研究を卒業後、人文科学研究科に進学し、ファン文化と社会コミュニケーションを研究。
趣味・休日の過ごし方 : 宝塚歌劇を観劇、K-POPコンサート、ドラマ、映画鑑賞、料理。
学生時代の活動・所属団体 : NU Mirai Education Projectのティーチングアシスタント、海外大学院セミナーの主催者、名古屋大学フェミニズム研究会メンバー、英語の家庭教師。
SNS : www.linkedin.com/in/thuy-vy-nguyen-572917269

Q.これまでのキャリアを含めた自己紹介
グエン・トゥイ・ヴィーと申します。先日、名古屋大学の修士課程を卒業したばかりです!
学士では日本アジア文化研究を専攻し、修士課程ではファン行動と情動的なパフォーマティビティの社会力学について研究をしていました。研究では、「人々がメディアや文化を通じてどのようにつながるか」に焦点を当てており、それがコミュニケーションがどのように社会や環境問題に対する行動を喚起できるかという考えにつながっていきました。
一見すると、私の研究はサステナビリティとはかけ離れているように見えるかもしれませんが、私は常に理論を超えて、自分のスキルを現実世界の課題解決に応用したいと考えていました。ベトナムでの地域清掃ボランティア活動や、NU Mirai Education Projectで高校生に対しグリーンエネルギーやゼロウェイストシティといったテーマで指導を行った経験を通じて、集団的な努力と地域社会の意識が大きな変化を生み出すことへの強い関心を持つようになりました。
これらの経験から、コミュニケーションと繋がりこそが、持続的なインパクトを生み出す鍵であると確信しました。Green Carbonでは、これまでの研究と語学力を活かし、国境を越えて人々を結びつけ、コミュニティ主導型の環境ソリューションの開発に貢献したいと考えています。
Q.どのような仕事に携わっているか
私は現在、グリーンカーボンの自然を基盤としたカーボンクレジットプロジェクト、主にベトナムにおけるAWDプロジェクトの調整と文書作成に携わっています。業務は、日本の本社とベトナムのチームをつなぐ役割を持ち、各プロジェクトが現地の実施ニーズと、Verraやゴールドスタンダードなどの国際的な認証基準の両方を満たしていることを確認します。具体的には、モニタリングレポート、排出量計算、進捗状況の追跡など、プロジェクトの文書作成とデータ収集を管理し、すべてが科学的かつ手続き的に整合していることを徹底しています。また、省当局、灌漑会社、農協と連携し、研修会の企画や現場での成果検証も行っています。
この仕事を通じて、私はアジアにおける持続可能な農業と気候変動対策のための、信頼性が高く拡張性のあるソリューションを構築するというGreen Carbonのミッションに貢献したいと考えています。
Q.Green Carbonで働こうと思ったきっかけ
太陽光エネルギー分野で働いていた父の影響で、「ビジネスは人々と地球の両方に利益をもたらすべきだ。」と自然に思うようになったと感じています。私がGreen Carbonを知った時、自然を基盤としたソリューションを通じてカーボンニュートラルを達成しようとする取り組み、そして日本と東南アジアをまたぐ協調的なアプローチに共感しました。
東南アジアと日本で暮らし、学んだ経験を持つ私は、自分の語学力と文化的知識を活かして、農家、協同組合、そして機関を結びつけたいと思いました。また、Green carbonの科学的な正確さとコミュニティ中心のインパクトを組み合わせた方針は、自分を成長させるのに最適な場所だと感じました。私にとってGreen Carbonは、研究と現実世界への応用を結びつける架け橋であり、知識を実際に行動へと変え、地球規模の気候変動課題に対処しながら地域コミュニティに力を与えることができる場所だと考えています。
Q. 業務のどんな部分にやりがいを感じるか
プロジェクトが環境的・社会的な両方のインパクトを生み出しているのを見るのは、とてもやりがいがあります。農家の方々が、水管理のちょっとした変化が排出量を削減し、効率を向上させることに気づくとき、カーボンクレジットというグローバルな概念が彼らの日常生活と結びつきます。科学や政策を実際の現場での実践へと変換する、その一端を担えることにやりがいを感じています。
また、インターンとして入社した当初、インターンであっても実際のプロジェクトに直結する重要な業務を任されることにびっくりしました。特に覚えているのは、マネージャーがベトナムとフィリピンの田んぼの写真を共有し、「私たちが作成するすべての書類が、現場の農家の方々を支えている」と改めて教えてくれた瞬間です。この時、Green Carbonと共に成長し、長期的に貢献し続けたいと改めて思いました。
Q. 今までに直面した課題
日本とベトナムの様々なステークホルダー間で調整を行うことは、文化的、言語的、政策的な違いがあるため、業務に難しさを感じました。各省には独自の優先事項があるため、それらを一つのプロジェクトのタイムラインに合わせるには、忍耐と明確なコミュニケーションが必要です。
また、大規模な現場プロジェクトでデータの正確性を維持することも大変な作業です。地域によって条件が異なるため、科学的な正確さと現場の現実とのバランスを取ることは、継続的な学びのプロセスとなっています。
さらに、ベトナムでの事業拡大に伴い、私は事業開発計画にも取り組んでおり、私たちのプロジェクトが国内および国際的なサステナビリティ目標と一貫していることを確実にするため、カーボン市場の動向や政策の変更について常に最新の情報を得ておく必要が大切です。
Q.今後挑戦したいこと
将来的には、AWDプロジェクトを超え、植林、バイオ炭、マングローブの再生プロジェクトへと業務の幅を広げていきたいと考えています。これらの分野のそれぞれには、環境・社会・経済の利益を同時にもたらす可能性があります。私は、それらを科学的に裏付けられ、かつ地域社会にとって意味のある形で設計する手助けをしたいと考えています。
特に、これらの異なる種類のプロジェクトを統一されたデジタルMRV(測定・報告・検証)プラットフォームに統合し、生態系全体にわたるインパクトを追跡するための透明性の高いシステムを構築することに強い関心があります。このような多分野にわたるプロジェクトに貢献することで、アジアにおける持続可能な土地管理と気候変動へのレジリエンスにおけるGreen Carbonの役割を強化していきたいと願っています。
Q. Green Carbonで働きたい人へのメッセージ
Green Carbonは、変化する環境の中で学び、自身のスキルを成長させたい人にとって理想的な会社だと思います。毎日が新たな挑戦の連続であり、技術的なプロジェクト設計から国際的なコラボレーションに至るまで、常に新しい発見があります。たとえゼロからのスタートであっても、いつでもサポートしてくれる誰かがいます!チームは多様性に富み、親切で、グローバルにつながっているため、アイデアを共有し、協力し合うことができます。
もし好奇心旺盛で、順応性があり、サステナビリティに携わりたいと考えている方は、Green Carbonはキャリアを築く上で、とてもやりがいのある場所だと思います!


