~カーボンクレジットを通じて、日本とベトナムにおける排出量削減と農業分野の発展を推進~
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(グリーンカーボン))は、9月4日(水)、日本とベトナムの「GHG排出削減、環境負荷低減及び生産性向上技術の促進」をテーマとした、日越農業協力対話官民フォーラム(以下本フォーラム)にて小泉農林水産大臣・ベトナム国タン農業環境大臣立ち合いのもと、農業環境研究所(IAE)(※1)と覚書(MOU)を締結したことを発表いたします。
今回のMOUにより、Green Carbonは農業環境研究所と協力し、温室効果ガス排出削減や環境負荷低減に取り組むとともに、生産性向上のための技術交流を推進します。
本フォーラムでは、日越企業・団体間で12件のMOUが発表され、民間部門の協力が一層強化されることとなりました。
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◆本フォーラムについて
日程 | 令和7年9月4日(木曜日) |
開催場所 | 東京プリンスホテル |
出席者 | 日本側:農林水産省、民間企業・団体約70社ベトナム側:農業環境省、民間企業・団体約12社 |
本フォーラムの冒頭には両国大臣による挨拶が行われ、本フォーラムに先立って行われた日越農業協力対話ハイレベル会合において日越農業協力中長期ビジョン(フェーズ 3)を承認した旨が報告されました。加えて、両国大臣の立ち合いの下、本フォーラムのテーマに資する日越民間企業等による覚書12件の発表が行われた後、日越両国政府、民間企業による持続可能な農業・食料システムの構築に関する取組のプレゼン、意見交換等が行われました。

◆MOUの詳細
本MOUは、「Agreen」プロジェクトを基盤としたMRVシステム(※2)をベトナム国家MRVシステムと統合することを主眼としています。本プロジェクトは、気候変動に対するベトナムの国家的コミットメントを支えるため、カーボンクレジットのデータシステムを強化することを目的としています。具体的には、政府の方針および国際基準に準拠したモニタリングおよび報告の枠組みを、ベトナムの国家システムと調和させるための共同作業を推進します。
また、Green Carbonは、稲作における間断灌漑(AWD)(※3)手法の導入、バイオ炭の活用、森林による炭素隔離の強化など農業分野における排出削減技術の導入にも積極的に取り組んでおり、JCM(二国間クレジット制度)基準に基づいた標準的な排出削減手法とカーボンクレジットの算出方法を普及させています。現在、ベトナム国内の20件の排出削減プロジェクト(北部7件、北中部5件、南中部1件、メコンデルタ7件)を積極的に拡大しています。

◆今後の展望について
Green Carbonの活動は、農業環境研究所の業務と高い親和性を持っています。本協力の実施により、農業生産における排出削減技術の更新・高度化の機会が広がり、ベトナムにおける排出量の管理・削減およびカーボンクレジットの基準が、日本のJCM制度や国際的な基準(VERRA、Gold Standard)に準拠した形で改善されることに寄与します。
※1:農業環境研究所(IAE)
2008年に設立されたベトナム農業科学アカデミー(VAAS)の研究機関。主な業務は、農業環境に関するプログラムや研究計画の策定・技術移転、科学研究および地方自治体への政策提言、農業環境の品質監視や分析、必要に応じた改善活動など
※2 :MRV
「測定(Measurement)、報告(Reporting)、検証(Verification)」の略であり、温室効果ガス排出量や環境関連活動のデータを収集・集計・検証する3段階のプロセスを指す。このシステムはデータの透明性と正確性を確保し、特にカーボンクレジット市場や気候変動対策において重要な役割を果たす
※3:間断灌漑(AWD)
間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与。
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
設立 :2019年12月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。
事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
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