インドネシア1,000万haの水田ポテンシャルを活用したカーボンクレジット創出プロジェクトを提案
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(読み:グリーンカーボン))は、インドネシア首都のジャカルタで開催されたJETRO主催の「日インドネシア・ファストトラック・ピッチ2024(以下、本イベント)」で、全世界の企業の中からファイナリスト17社に選出され参加しました。現地では、ファイナルピッチが開催され、特別賞を受賞したことをお知らせします。
今後、インドネシア1,000万haの水田ポテンシャルを活用し、AWD(間断灌漑※1)の導入を推進し、温室効果ガス排出量の削減によるカーボンクレジットの創出を目指してまいります。この取り組みにより、米の生産性向上と水資源の効率的利用を実現し、インドネシアの食糧安全保障の強化と農業分野における脱炭素化の両立に貢献してまいります。
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「日インドネシア・ファストトラック・ピッチ2024」の概要
2023年の日ASEAN友好協力50周年を契機として、JETRO・経済産業省はASEAN各国政府機関と共同で、「日ASEANファスト・トラックピッチ2023」を開催しました。このイベントでは、日本企業や在ASEANのリーディング企業が事業課題を提示し、世界中の企業からソリューションの提案を募る形式で、インドネシアを含む4カ国で実施されました。
2024年も「日インドネシア・ファストトラック・ピッチ」として継続開催されることとなり、日本とインドネシアの6社のチャレンジオーナーとして参加しました。チャレンジオーナーが提示したチャレンジに対して、全世界から約110件の応募があり、審査の結果、Green Carbonを含む17社がファイナリストとして選出されました。ファイナルピッチは2024年12月5日(木)にインドネシアの首都ジャカルタにて開催され、約160名の参加者を前に各ファイナリストがプレゼンテーションを行いました。
〈本イベント概要〉
主催:経済産業省及び日本貿易振興機構(JETRO)
日時:2024年12月5日(木)
開催都市:フェアモント・ジャカルタ(インドネシア・ジャカルタ)
URL: https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241209002/20241209002.html
本イベント登壇の背景
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど自然由来のカーボンクレジット創出を幅広く展開しています。
本イベントのチャンレンジオーナーの1社であるコマツ(株式会社 小松製作所)は、持続可能な森林事業開発を可能にするための解決策、インドネシアにおける大規模水田稲作技術の開発、工場の効率を改革する技術として余剰熱を電力に変換する技術の3つの課題を提示しました。
これを受けて、水田稲作技術に関する課題に対し、衛星データを用いたイノベーションへの取り組みと東南アジアを中心としたAWDによる脱炭素プロジェクトの経験を基に提案を行い、ファイナリストに選出されました。本イベントのファイナルピッチでは、東南アジアにおける脱炭素プロジェクトの実績及びインドネシアの食料自給の問題解決の一助となる提案が高く評価され、特別賞を受賞いたしました。
本イベントを契機として、今後はインドネシアにおけるプロジェクト開発を積極的に推進してまいります。インドネシアは豊富な森林資源、広大なマングローブ林、肥沃な水田など、多様な自然資源を有しています。これらの自然資源を活用し、持続可能な方法でカーボンクレジットを創出することで、地域社会の発展と脱炭素化の両立を目指してまいります。
インドネシアのポテンシャル
Green Carbonはネイチャーベース由来のカーボンクレジット創出プロジェクトを東南アジアでも推し進めており、フィリピン、ベトナム、タイ、カンボジアなどでプロジェクトを多数組成しています。
インドネシアの水田約1,000万haでカーボンクレジットを創出した場合、約428億円のポテンシャルがあると試算できます※2。
※1:AWD(間断灌漑)
間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法になります。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与します。
※2:
総水田面積:約10,700,000ha、クレジット創出量:21,400,000t-CO₂(5t-CO₂/haで計算)、クレジット販売換算金額:約428億円(2000円/t-CO₂で計算)
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607
設立 :2019年12月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。
事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約100,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
◆GREEN CARBON JAPAN VIETNAM COMPANY LIMITED
略称 :GREEN CARBON JAPAN VIETNAM CO,. LTD
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :10th Floor, The Nexus Building, 34-3B Ton Duc Thang, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam
設立 :2024年8月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業
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