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Green Carbon株式会社は、タイ政府機関主催のThailand Space Week 2024に登壇

衛星データの活用によるカーボンクレジット創出事例を紹介

Green Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(読み;グリーンカーボン))は、2024年11月7日(木)〜9日(土)にタイのバンコクで開催された、タイ地理情報・宇宙技術開発機構(以下、GISTDA※1)主催の「Thailand Space Week 2024(以下、本イベント)」に登壇したことをお知らせします。本イベントでは、自然由来のカーボンクレジット創出における衛星データの活用について、Green Carbonの取り組みを紹介しました。

◆本イベント概要

Thailand Space Week 2024は、アジア最大規模の宇宙関連イベントであり、日タイ宇宙協力に係るプログラムを主要セッションとしています。本イベントのテーマは「Converging Technologies, Connecting People」であり、宇宙技術と地理空間情報へのアクセスを促進し、宇宙分野のリーダー、専門家、企業、投資家などが交流できる場を提供することを目的としています。3日間のイベントを通して、展示会、会議、ワークショップ、ネットワーキングなどが実施され、宇宙技術の最新動向や、農業、天然資源、災害、環境などへの応用について知見共有が行われます。

〈概要〉

主催     :タイ地理情報・宇宙技術開発機構(Geo-Informatics and Space Technology Development Agency: GISTDA)

共催     :株式会社ispace、内閣府、タイ王国発電公社、PTT Group、ECURS、Siemens、Thaicom

日時       :11月7日(木)〜9日(土)

場所       :インパクト・ムアントンタニ(バンコク)

URL       :https://tsw.gistda.or.th/index.php 

〇本イベント写真及び、GreenCarbon株式会社ブース出展イメージ

◆本イベント登壇の背景

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど幅広いプロジェクトを展開しています。中でも、タイではAWD(間断灌漑※2)を用いた水田のメタンガス削減プロジェクトとバイオ炭による土壌への炭素貯留プロジェクトを中心に事業を進めております。また、Green Carbonは「JAXAだいち2号(ALOS-2)事業化実証」※3に採択されたことをはじめ、カーボンクレジット創出における衛星データ利活用に取り組んでいます。これらを背景として、本イベント内の「Japan Pavilion」に出展することとなりました。

登壇プレゼンテーションでは、タイを含めた海外で進行中のプロジェクトについて紹介をしました。さらに、自然由来のカーボンクレジット創出における課題に着目し、Green Carbonとしての取り組みを共有しました。

登壇内容詳細

自然由来のカーボンクレジット創出における課題 

①プロジェクトの適地探索における課題

必要設備の有無や土地の状態によって、プロジェクトを実施できるかどうかを判断する。実際に現地を訪問しないと把握できない情報もあるため、適地探索のためのコスト増大が課題となっている。

②モニタリングにおける課題

Green Carbonが展開する、水田におけるメタンガス排出削減プロジェクトの場合、削減量の実測値を手作業で行なっている。同様に、モニタリングとして求められる水位の計測についても肉眼での確認と記録を依頼している。そのため、コストの増大と透明性の確保が課題となっている。

③カーボンクレジットの創出から販売における課題

カーボンクレジットクレジットの創出、登録、販売に至るプロセスが煩雑である。各認証機関の方法論に沿ったプロジェクトの実施、データ収集、書類提出が求められるため、クレジット創出にかかる労力の大きさが課題である。

Green Carbonの描くソリューション

上記課題解決のため、衛星データを活用したプロジェクトモニタリング手法の確立に取り組んでいる。これによって、適地探索や計測を伴うクレジット発行までのプロセスの簡易化クレジットの透明性確保を目指している。

○登壇写真(登壇者:海外事業部 マネージャー 原田亮)

◆今後の取り組み

Green Carbonは、衛星データやAI技術を活用したカーボンクレジットの創出に取り組むことで、モニタリングの簡素化、正確性・透明性の向上、データの可用性促進、そしてクレジット創出にかかるコスト削減を実現していきます。さらに、プロジェクト展開地域においては、環境保全と温室効果ガス削減の両立に加え、現地農家への裨益提供を重視し、脱炭素化および経済発展に寄与することを目指します。

タイ政府は、2030年までに温室効果ガスの30%削減、2050年にはカーボンニュートラルの達成を掲げています。Green Carbonは、タイでの事業展開として、最大100万haの水田を活用したAWDプロジェクトを実施し、約500万tの温室効果ガス削減を目指しています※4。さらに、バイオ炭など水田以外の自然ポテンシャルを活用したプロジェクト開発も並行して進めることで、タイの脱炭素化に貢献してまいります。

関連リリース

衛星データ研究関連のリリースは下記を参照ください。

JAXA衛星データ(だいち2号)を活用した事業化実証に採択 カーボンクレジット創出の加速化を目指す 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000117956.html

 Green Carbon株式会社は、株式会社Archedaと森林由来クレジットの創出を ワンストップで支援するソリューション開発に向けた業務提携を開始 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000117956.html

 Green Carbon株式会社は、ALOS-2衛星データ利活用セミナーに登壇 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000117956.html

 Green Carbon株式会社は、JAXA衛星「だいち2号」のデータを活用した事業化実証に2年連続で採択 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000117956.html

直近のグローバルイベント登壇と登壇予定スケジュール

登壇状況登壇日開催国イベント名
登壇済10/29ラオスラオス脱炭素ソリューションビジネスミッション
登壇済11/5オランダGITR Global Meetup 2024
登壇済11/7タイThailand Space Week 2024
登壇予定11/14日本GRIC 2024
登壇予定11/14アゼルバイジャンCOP29ジャパンパビリオン
登壇予定12/4アフリカAfrica Investment Forum
登壇予定12/11UAEAbu Dhabi Space Debate
登壇予定12/12韓国韓国 COME UP 2024

※1:タイ地理情報・宇宙技術開発機構(GISTDA)

タイ地理情報・宇宙技術開発機構(GISTDA)は、タイ王国の地理空間情報および宇宙技術の研究・開発を担当する政府機関です。1992年に設立され、衛星技術や地理情報システム(GIS)を活用し、環境監視、農業、災害管理などの分野でデータ提供や分析を行っています。また、タイ独自の地球観測衛星「THEOS」を運用し、国の発展に貢献しています。GISTDAは、技術革新を通じて、タイの科学技術の向上を目指しています。

※2:AWD(間断灌漑)

間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法になります。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与します。

※3:JAXAだいち2号(ALOS-2)事業化実証

「だいち2号」の搭載の合成開口レーダ(SARデータ)による2014年の打ち上げから10年間にわたる観測データ(アーカイブデータ)を利用し、民間を含む利用者が主体となった衛星データの業務に対する定常利用(事業化)の可能性を実証するプロジェクト

※4:約500万tの温室効果ガス削減を目指しています

水田1haあたりCO2換算で5tの削減として算出

◆Green Carbon 株式会社 

代表者   :代表取締役 大北 潤 

所在地   :東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607   

設立    :2019年12月 

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業

URL    : https://green-carbon.co.jp/

◆Green Carbon事業紹介

Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。

事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約100,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。 

◆GREEN CARBON JAPAN VIETNAM COMPANY LIMITED

略称    :GREEN CARBON JAPAN VIETNAM CO,. LTD

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :10th Floor, The Nexus Building, 34-3B Ton Duc Thang, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam

設立    :2024年8月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業

◆Green Carbon株式会社SNSはこちら

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