メタンガス排出量77%削減、収量増加、水使用量削減などプラスの影響を発表 | 2026年中に20,000haのプロジェクトへ拡大
国内最大規模のネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(グリーンカーボン)は、カンボジア王立農業大学(RUA)、農林水産省(MAFF)、および地方自治体パートナーと連携し、カンボジア北西部バッタンバン州において、同国最大規模の間断灌漑(AWD※1)プロジェクト(以下、本プロジェクト)を推進しています。この度、本プロジェクトで得られた、メタンガス排出量削減、収量増加、水使用量削減などのプラスの影響を、報告書「Cambodia 2025 Wet Season AWD Project Report」として無料公開したことをお知らせします。
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◆本レポート概要

〇本レポートキャプチャ
| 目次 | テーマ(見どころ) |
|---|---|
| Part① | 会社概要 -Green Carbon株式会社について- |
| Part② | 市場環境/カンボジアの温室効果ガス排出量 |
| Part③ | 本プロジェクト概要 |
| Part④ | 2025年雨季のAWD導入による効果と成果 |
| Part⑤ | カンボジアにおけるGreen Carbonの連携 |
| Part⑥ | 今後の見通し |
◆本プロジェクト概要
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど幅広い分野でのプロジェクトを展開しています。各地域の自然資源の特性に適したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発を行うとともに、衛星データを活用した適地選定とモニタリングにより、効率的かつ透明性の高いプロジェクト運営を実現しています。
Green Carbonは、2024年4月よりJIRCAS(国際農林水産業研究センター、以下JIRCAS)が研究代表機関を務めるSATREPS( Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)の協力機関として参画し、カンボジアでの水田管理システムの確立による温室効果ガス排出削減技術の開発と社会実装を目指すプロジェクト(以下、SATREPSプロジェクト)に取り組んでいます。また、2024年10月より、カンボジア王立農業大学(RUA)との共同研究により、バッタンバン州でのパイロット実証を進め、10年間で累計約1000万トンのカーボンクレジットの創出を見込んでいます。また、カンボジアでの実用化を目指す水田メタン排出削減事業としては、日本企業初の取り組みであり、持続可能な農業と気候変動対策を両立する先進的な事例となります。
二国間クレジット制度(JCM)※2や、国際認証機関Gold Standardの認証制度を活用し、ネイチャー・ベースド・ソリューション(NbS)を通じて持続可能な農業と、カーボンクレジット創出を推進しています。2025年雨季には1,089.66haでのプロジェクトを実施し、386名の現地の農家に協力いただきました。パイロットフェーズを終え、Green Carbonは2026年までに約20,000ha規模への大幅な拡大を計画しています。

〇カンボジアでのAWD実施イメージ

〇カンボジア北西部Battambang(バッタンバン)
◆AWD導入による効果
本プロジェクトでは、間断灌漑(Alternate Wetting and Drying:AWD)を水田圃場に導入し、「持続可能な農法は収量を犠牲にする」という従来の認識を覆しました。従来の連続湛水(CF)と比較した結果、下記、プラスの影響が確認されました。
| テーマ | 効果 |
|---|---|
| 節水効果 | 水使用量は39.3%削減(1haあたり16,150m³→10,850m³)され、水不足時にも有効な高い水利用効率を確認。 |
| 労働力/経済性の最適化 | 灌漑回数は従来の11回から7回に減少し、労働力、燃料、ポンプ用電力など、大幅なコスト削減に寄与。 |
| 収量の向上 | 水使用量を削減しつつ、倒伏耐性の高い、健全な稲の生育が確認され、収量は3.77%増加(1haあたり5,011kg/ha→5,200kg)。 |
| メタン排出削減 | CO₂排出量77.07%削減の確認(3.48 tCO2e/haの削減)。 |

〇本レポートより抜粋
◆本プロジェクト体制
本プロジェクトで得たデータを、カンボジア国内の変革および持続可能な運営へとつなげるため、Green Carbonは、研究機関、現地パートナーと連携し統合型パートナーシップモデルを構築しました。Green Carbonは、プロジェクト全体のマネジメント、農家向け研修、カーボンクレジット創出を主導し、以下の機関とパートナーシップを締結しプロジェクトを推進しました。
| 【カンボジア王立農業大学(RUA)】 |
|---|
| 役割:科学的検証を担当。専門チームが試験区において週次でガスサンプリングを実施し、RUAの研究所にてガスクロマトグラフィーを用いた精密分析により、排出削減量を定量化。 |
| 【州農林水産局(PDAFF)】 |
|---|
| 役割:地域レベルでの調整を担当し、事前準備、関係者会議、農家の参加促進を主導。 |
| 【農林水産省(MAFF)】 |
|---|
| 役割:国家レベルの政策支援および気候スマート農業に関する規制枠組みを提供し、国家気候目標との整合性を確保。 |
| 【水利利用者組合】 |
|---|
| 役割:現場での実施を担い、カンピン・プイ灌漑スキームにおける灌漑スケジュールの調整を通じて、効率的な水管理を担当。 |

〇プロジェクト運営/共同体制
◆プロジェクト拡大と今後の展望
2025年雨季における顕著な成果と、現地農家からの高い評価を受けた事を踏まえ、2026年中に対象面積を1,089.66haから約20,000haへ拡大します。2026年の拡大フェーズでは、バッタンバン州に加え、メコン川流域およびトンレサップ湖周辺の4州(タケオ州、プレイベン州、プルサット州、コンポントム州)への展開を予定しています。今後は、数千人規模の現地農家と連携し、コスト削減と収量増加を両立させる環境配慮型農業を通じて、農家の所得向上、持続可能な農業知識の普及を目指します。
さらに、Green Carbonは、2027年中にバッタンバン州単独で約30,000ha規模へ拡大し、今後10年間で累計1,000万トンのCO2e削減およびカーボンクレジット創出を実現させます。
※1:間断灌漑(AWD)
水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与。
※2:二国間クレジット(JCM)
「Joint Crediting Mechanism」の略。日本とパートナー国が協力して温室効果ガスの削減・吸収に取り組み、定量化した削減・吸収量を両国で分け合う制度のこと。日本では定量化した削減・吸収量をカーボンクレジットとして活用することができ、日本政府は2030年度までの累計で1億t-CO2程度、2040年度までの累計で2億t-CO2程度のカーボンクレジットを確保することを目標に掲げている。
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
設立 :2019年12月12日
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。
事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
Carbon Credits Journal:https://biz-journal.jp/carboncredits/
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note :https://note.com/green_carbon/

